中国で、郊外の老朽マンションをお墓代わりに購入する動きが広がっている

4/7のレコードチャイナの記事『墓地価格が高騰する上海、マンションを墓代わりに使う市民増加―中国』を読んで、おっ!そんなことが!?と思っていたところ、同じ話題が今日の日経でも取り上げられていた。(『中国さまよう遺骨 墓不足、マンション購入し安置も』)

要は、中国の都市部で地価が高騰したことで、都市部の墓地を買うよりも、郊外にある古いマンションを買って遺骨置き場として利用したほうが安くつくようになっていると。
しかも、1平方メートル単位で比較すると、マンションよりも墓地のほうが割高になっているという。

例えば、上海の中心部の墓地は、1平方メートルあたり約9万元(約153万円)で、これはマンションの4倍の水準。
一方、上海近郊の崇明地区などでは、40平方メートルのマンション価格が15万元(約255万円)程度。
家族が多ければ、マンションに置いたほうが明らかに割安だ。

ちなみに、折り込みで入っていた青山の梅窓院の価格を見ると、1平方メートルで永代使用料が550万円と、上海より東京のほうがさらに高いことがわかる。
日本でも中国と似たようなことは起こっても不思議ではないが、実際には表面化はしていない。
これはもしかすると、日本ではお坊さんなりにお経を上げて供養してもらう文化が根付いているが、中国では親族自身が供養する文化があるのかもしれない。

なお、興味深いなと思ったのは、中国では日本と異なり、家族ごとに同じ墓を建てるのではなく、個人がそれぞれ墓を買うのが普通だということ。そのことが、なおさら墓不足問題を招いているわけだ。

さすが、年間1000万人も亡くなる中国だなと思わされたのが、今後のさらなる墓地不足を見越して、政府が散骨を奨励し、その費用も利用者は払わなくて良いということ。この影響か、年20%のペースで散骨利用者が増えているという。